yuki-uchidaの雑思考

Webエンジニアとして学んだことを記事にしてます

記事執筆のモチベーションを維持するために「人の役に立つ」ことを諦める

2024年は、「技術発信を頑張る」というのを目標にしている。 この目標は1月に設定して、既に3か月が経過しているが、今のところ上手くいっていない。

書いた記事はまだ二つだけで、この記事を書くにもかなり苦労した。

zenn.dev zenn.dev

目標を設定したときはモチベーションに満ち溢れていたが、記事を書こうとしたときには既にモチベーションの低下が始まっていて、一週間くらいかけて”頑張って”記事を書いた。 なんで「モチベーションが下がっているんだろう」というのを考えて、自分なりに理由が見つかったのでまとめておく。

モチベーションを低下させる要因

一つ目は、「記事を執筆して出すまでのリードタイムが長くなるとモチベが低下する」という点。

以下の記事に以下の記載があった。

私が記事を書くときはネタの賞味期限を意識しています。 これは読み手が考える賞味期限ではなく、書き手である執筆者のブログを書くモチベーションが切れる賞味期限です。 例えばプロジェクトをネタにしようとしたときに、リリースして半年以上経ってしまうとそのプロジェクトの内容や苦労した点などブログに書いた方が面白そうなところを結構忘れてしまいます。結果としてブログを書くモチベーションも下がりお蔵入りとなることもあります。 tech.yappli.io

これは非常に共感できるところがあって、自分の感覚では「記事を書き始めてから出すまでの賞味期限は3日」だと感じる。 仕事が忙しかったり、プライベートの予定が詰まっていたりすると、どうしても「来週は暇だから来週書こう」と思ってしまうが、一週間後には記事を書こうと思った当時の気持ちは忘れてしまっていて、どうでもよくなってしまっていることが多い。


二つ目は、「読む側の気持ちを意識しすぎてしまう」という点。

技術系の記事を書く時には、読みやすいように前提知識を丁寧に書いたり、読み手が得られる知見をわかりやすくしたりすることを意識していたが、最近は「書き手のモチベーションという観点では読み手を意識しすぎるのもよくない」と考えるようになってきている。 技術系の記事を書く時のモチベーションとして、「新たな知識を得たのでそれをアウトプットすることで整理したい」「同じような立場の人が同じ問題に陥らないようにしたい」というモチベーションで書くことが多いが、「出来るだけ多くの人が」「前提知識含めて技術を理解できるように」記事を書いてしまうと、本来書き手が書きたい本質から遠ざかってしまう。

自分が書きたいことにフォーカスした記事を執筆するためには、知識レベルは自分と同じくらいであることを前提にする必要がある。多くの人に見てもらえなくなる可能性はあるものの、それでも刺さる人には刺さるし、記事もコンパクトになるので執筆しやすい。

記事執筆のモチベを維持するために

最近は以下のことを意識して記事を執筆している。

  • 勢いに任せて数日で公開まで行う
  • 自分のために記事を書く
    • QiitaやZenn等の、ほかの人の役に立つためのプラットフォームは利用しない

この記事も、書き始めてから1時間掛からないくらいで公開まで行っている。このくらい軽い気持ちで記事を出せるのであれば、続けられそうな実感がある。 また、「他の人の役に立つ」事を諦めて「自分のために書く」ということを意識すると、文章の推敲や説明の付け足しが不要になるので、「自分が書きたいこと」だけに集中できる。はてなブログに書いていることもこれが理由で、QiitaやZenn等に記事を出そうとすると、「自分のために書く」のがやりづらくなる。

記事の質としては落ちてしまうかもしれないが、はてなブログに書いておいた断片的な情報を整理しなおして「他の人の役に立つ」記事に再編成することも可能なので、「他の人の役に立ちたい」というモチベーションが湧いてきたときにそれ用の記事を書けばよさそうだ。

僕はエンジニア5年目だが、「それ公式ドキュメントに書いてあるやん」「もう既に誰か書いてるでしょ」という感覚もあって、記事を書くモチベーションが下がることがある。 脱初心者したくらいのエンジニアは、似たような悩みを抱えている気がするので、「自分のために記事を書く」というのをお勧めしたい。